Jul. 07, 2016 | Posted in Senza categoria , Student Reporter | Tags:Natsuko Yamauchi, Art HistoryReporter: | Course: Art History

Art History 4-Summer Course 2016

Chiostro dello Scalzo（スカルツォ回廊）
6/20、授業でスカルツォ回廊を訪れました。小さなキオストロで、人も少なくゆっくり見学できます。

Chiostro dello Scalzo（スカルツォ回廊）
Andrea del Sarto『Battesimo di Cristo』（1509-1510）
スカルツォ回廊は、アンドレア・デル・サルト（Andrea del Sarto）が壁画を描きました。モノトーンの珍しい壁画で、この作品はキリストの洗礼場面です。ヴェロッキオが描いた同じ場面のものとそっくりです。

Verrocchio『Battesimo di Cristo』(1475-1478) Galleria degli Uffizi
ヴェロッキオが描いたキリスト洗礼の場面です。アンドレア・デル・サルトがこの絵を真似て描いたことは一目瞭然です。

『Gruppo del Laocoonte』Musei Vaticani
週末に一泊二日でローマに行ってきました。この写真はギリシアのヘレニズム時代に作成されたラオコーン彫刻です。大蛇に巻き付かれ瀕死状態の小さな息子、体をくねらせ苦痛から逃れようとするラオコーンと息子。今にも動き出しそうな躍動感のある作品です。

Raffaello Sanzio 『Incendio di Borgo』（1514）Musei Vaticani
ラファエロの後期の作品、『ボルゴの火災』です。この絵は、教皇レオ４世がボルゴで起こった火災を鎮めるという奇跡を描いたものです。画面中央より少し上の部分に、建物の中にいるレオ４世が確認できます。

Raffaello Sanzio 『Incendio di Borgo』（particolare）
『ボルゴの火災』は、一般的に知られているラファエロの絵と比べると人物がとても筋肉質ですが、これはラファエロが当時ミケランジェロに影響されていたためです。

Cappella Sistina
ヴァチカン美術館のシスティーナ礼拝堂です。この中は撮影厳禁のため、写真はインターネットから参照したものです。ミケランジェロの有名な天井画と最後の審判、側面はギルランダイオやボッティチェリ等のルネサンス期の画家が描いたものです。

ヴァチカン美術館の出口へ繋がる有名な螺旋階段です。下に行けば行くほど階段の幅が狭まっているため、転びそうになります。機能的にはどうであれ、見ていると吸い込まれそうになるような大変美しい階段です。

Museo di San Marco
サンマルコ美術館に訪れました。ここは元々ドメニコ会の修道院で15世紀に建てられたもので、現在は美術館になっています。中には主にフラ・アンジェリコの絵画が所蔵されています。

Fra’ Angelico『Annunciazione』（1430）Museo di San Marco
フラ・アンジェリコの有名な作品『受胎告知』です。全体的に薄い色合いで、優美で静寂な印象を受けます。
ルネサンス初期の画家で、遠近法はまだ完璧ではありませんが建物や人物が少し立体的に描かれ始めています。