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2010年05月22日 | Posted in フィレンツェ暮らし, その他 | Tags:
フィレンツェ伝統手工芸フェアに行って来ました
スタッフのSawakoです。
伝統手工芸品を楽しみながら、その市場の更なる活性化を目的としたフェアは、毎年沢山の人で賑わいます。
なんと、今年で第74回となる歴史のあるフェアでもあり、フィレンツェに住む人で行ったことのない人はいないくらいです。
お世話になった大家のアンジェラさんも、アカデミアリアチの先生方も、子供の頃から行っていると語ってくれました。
広い会場内には、メリーゴーランドやフードコートも設置され、トスカーナ料理から日本食まで色々とあり、大人から子供まで楽しめる一大イベントです。
私は今回初めて訪れましたが、芸術に造詣の深くない私でも、そこにいるだけで、アート評論家にでもなった気分で、伝統手工芸の世界を楽しむことが出来ました。
ただし、「伝統」といってもそこは流石イタリア、古くさいなんてことは全くなく、昔から受け継がれている技術を使って洗練されたモダンなデザインのものが美しくディスプレイされていて、伝統工芸の可能性と、その中への新しさの発見がありました。 並んでいるものは、家具からアクセサリーと何でもあり。
その辺に落ちている材料を拾って来て「アート」にしてしまったようなものもあり、実際に何も買わなくても、そのバリエーションを見ているだけでも楽しめました。
販売している人たちは、一つ一つの作品に思い入れがあるようで、自信たっぷりにそれぞれの作品をどう作ったかなど(聞いていなくても)説明してくれたりします。
そんなアットホームな雰囲気ですから、アートのことをあまり知らない私も、色々な知識を得ることが出来ました。
本当に色々なジャンルのものがあるので、きっと10日間参加して、それぞれをたっぷり見て、アートの話で他の参加者と盛り上がったりしたら、何倍も楽しいだろうなあと思いました。
手作りは、押し花くらいしか経験のない私でさえも創作意欲を刺激され、ぬいぐるみや陶芸品でも作ってみたくなってしまったので、フェアに毎日参加したモニカは沢山のアイデアを得たようで、もう来年のフェアに向けて目を輝かせていました。
フィレンツェはアートの街として世界に名を馳せていますが、その根幹となる様な芸術に対する精神というものに今回の手工芸フェアで少し触れられた気がします。
そんな国際的で活気のあるフィレンツェ手工芸フェアで、みなさんも、ぜひ自身の作品を国際デビューさせてみて下さい。
Sawako