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2013年12月19日 | Posted in ガラスアート科, インテリアデザイン科 | Tags:
ガラス工芸 12月10日(3ヶ月目)

ガラス工芸を教えているAngelaさんの工房を訪ねました。
このコースでは、絵(Pittura)、モザイク(Mosaico)、ティファニー法(Tiffani)フュージョン法(Fusione)の順(比較的やさしい絵かモザイクを最初に学びます)にレッスンを進めていきます。(コースの内容は、期間や学生の経験などによって変わることがあります。)


Art Glass

工房の入り口から、Angelaさんの作品がずらりと飾ってあります。


Art Glass

背の高い花瓶一面に施された装飾の一部。


Art Glass

工房は大変明るく、広い作業台でのびのび作業を学べます。


Art Glass

天井から差し込む自然光がいい感じです。


現在コースを受けている1年コースの学生さんは、絵の装飾作業中でした。
この学生さんは絵画やガラス工芸の経験ゼロですが、絵も上手で感覚がよく器用なので、1作目からとてもいい仕上がりです。そう説明しながら学生さんの作品を見せてくれたAngela先生もとても満足そうです。

Art Glass

学生さん制作の1作目。なるほど、初めてとは思えないほど、上手です!


Art Glass

2作目をチェックするAngela先生。隣には3作目の縁取りが見えます。


Art Glass

Angela先生から指摘された部分を直し、ほぼ完成しました。


3作目は淵どりの線が乾くまで待つ必要があるので、その時間を利用して4作目に取りかかります。
下絵のフクロウは既に用意してありました。下絵のデザインを描く段階も、構図を考え、仕上がりをイメージしながら描く必要があります。この学生さんも、自分は絵画の経験がないので、結構悩みます、と話してくれました。

この手法は、比較的手軽にステンドグラスのような作品を作ることができるので、初心者の入り口にぴったりです。
下絵にガラスを載せ、先ず淵の部分に鉛線を貼っていきます。裏がシールになっています。太いので縦に2等分します。

角から貼り始め、指で押さえた後にローラーで更にコロコロと密着させます。貼りにくい部分は下絵ごと回しますが、ズレないように注意しましょう。

Art Glass

淵に鉛線を貼ります。


Art Glass

フクロウが止まる枝にも同じように鉛線を貼ります。


細かいフクロウの部分はこの太い鉛線ではなく、後で細い筆を使って淵を描いていくので、一旦貼った鉛線をハンダ付けして固定させます。
鉛の棒にハンダを押しつけ少し解けたら、鉛のしずくを付けたい部分に持っていきますが、素早くやらないと無駄な分量の鉛が解けて、手前で落ちてしまいます。

Art Glass

切れ切れになっている接続部分をハンダ付けします。


Angelaの先生ガラス工芸に対する情熱は、中学時代の先生がきっかけでした。ですが、美術系の学校へは進学できず、普通高校を出ました。
そんないきさつから、たとえ美術系の学校を出てなくても、好きだという情熱とセンスが大事なのよ、と話してくれました。

Art Glass

理論を勉強する部屋。とっても暖かい家庭的な雰囲気です。


Art Glass

カラーチューブ。


Art Glass

カラフルな材料が沢山並んでいます。

 

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