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2013年12月02日 | Posted in ジュエリー科, グラフィックデザイン科, ファッションデザイン科 | Tags:
ジュエリーデザイン 11月20日(17回目)
ジュエリーデザインコースは、1回3時間、週に3回行われます。
ジュエリー制作科の学生さんも、オプションでジュエリーデザインのレッスンを追加することで、ジュエリーに対する理解をより広げる大切な要素となります。
まず最初に学ぶのは、鉛筆描きの2Dデザインです。
浮かんだイメージをできるだけ沢山スケッチしておき、その中から選んで2Dのデザインを制作します。
平面図ですが、正確なサイズも設定します。(ortogonali con le misure)
2Dが描けたら、今度は3Dのデッサンに入ります。
Annalisa先生がまだ学生の頃「4cmの円を定規なしで正確に描けるようになる」という宿題が出たそうです。Annalisa先生は1週間、毎日毎日4cmの円を描く練習をしました。そして正確な4cmの円が描けるようになった時には、500枚入りの紙が殆どなくなっていたそうです。これは手首を滑らかに動かし、速く正確な円が描けるようになるための特訓だったんですね。
描きためたスケッチの数々。この学生さんは想像力豊かで、毎回沢山のスケッチを持ってきます。
左が2D、右が3Dのデザイン。2D、3Dのデザインは実際に製品が作られる設計図(disegni tecnici)の役割をするので、細かい指示が書き込まれていきます。
3Dのデザインが描けるようになったら、次に色付けしていきます。
3Dの設計図とは別に、色付け用として大きめに描いたものをコピーして練習します。
色付けには、色鉛筆かペンを使いますが、特に決まりがある訳でありません。これはレッスンなので、色鉛筆とペンの両方を学んだ後、自分の得意とする着色法を使っていけばいい訳です。
今日はペンで色づけする練習です。
Annalisa先生がまず説明しながら見本を見せてくれます。
ペンの場合、手を休める(止める)と、そこで滲んでしまうので、速さと正確さが重要です。速く正確に塗れるようになるには、沢山の練習が必要です。
ペンは太いペン先と細いペン先をうまく使い分けましょう。
見本を見せるAnnalisa先生。ペンは手を止めると滲んでしまうので、スピード感が重要。
仕上げに白いペンで、金や宝石の輝きを表現します。白を上手く使うことも重要なポイントです。
ペンで着色したデザイン。
色鉛筆で着色したデザイン。ペンとは質感が異なりますね。
ベースの金の色として使う黄色を、複数の黄色の中から選択。
まずは金の部分を塗っていきます。
学生さんの希望で、金と木を組み込むと想定したので、木の部分は茶色で塗ります。
陰になる部分や側面になる部分は黒の細いペンで表現します。
メインの宝石に選んだ珊瑚には、白いペンでグラデーションや光り具合を表現します。必要であれば定規を使います。
出来ました!ちゃんと署名もいれました。
イタリアで学ぶアート、デザイン留学 アカデミアリアチ