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2012年09月21日 | Posted in 靴制作/靴デザイン, 革工芸科 | Tags:
手作り靴。職人の技を学ぶ!
今日は、アカデミアリアチの13専攻のなかでも最も人気のあるコースのひとつ、靴製作をご紹介しましょう。
靴といえばイタリア。素材の良さと職人のすぐれた技術が生み出すイタリアの靴は世界中の人から愛されています。一人ひとりの足に合わせて、丁寧に手作りする靴製作の技術は、職人から弟子へと代々受け継がれてきました。通常は十年、二十年という長い年月をかけて習得していく技術です。
手作りの靴はどのようにして作られるのでしょう?
今日は手作り靴のひとつの技法をご紹介します。
まず、足に合わせた型をもとに型紙を作り、パーツごとに合わせて選んだ皮をそれぞれ型に合わせて切ります。そして、甲革、裏革、つま先、かかとなどいろいろな部分に分かれた皮を縫い合わせていきます。これを木型に当てて数日間置くと、皮は気温や湿度によって伸びたり縮んだりして、木型にぴったりくっついていくのです。その間に底皮を12時間水につけ、半乾きのときにハンマーで打って柔らかくします。そしていよいよ最も熟練を要する甲革と底革の接合です。中底に木型を当て、そこに甲革を何百本もの釘で打ち付けます。これで木型はすっぽり革でくるまれたことになります。そして釘をすこしずつ抜きながら、厚さ数ミリの細い革帯を当てて、甲革と中底を一緒に縫います。この細革が本底と甲をつなぐ重要な役割を果たすことになるのです。それから中底と本底のすきまに詰め物をして、その細革と本底を縫い合わせます。甲と底は直接縫いあわせていないので、底がすり減ったら交換して、大事な靴を長く履き続けることができるというわけです。
アカデミアリアチではこのような手作り靴製作の技を、世界最高峰の職人から直接習うことができます。靴作りは奥が深いので、短期よりは、ぜひ1年コースをとってじっくり習得していただきたい技術です。
イタリアで学ぶアート、デザイン留学 アカデミアリアチ