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2012年04月20日 | Posted in その他 | Tags:
ライオン像
こんにちは、アカデミアリアチスタッフです。
イタリアやその周辺の国に行くと、あちこちの広場や教会に翼の生えたライオンの像が設置されているのを見かけたことがありませんか?
あれは、キリストの降誕を記した福音書の著者の一人、聖マルコのシンボルなんだそうです。昔のベネチア共和国の国旗にもなっていて、フィレンツエを含め、ベネチアの権力が及んだ地域に見られます。(ベネチアは、フィレンツエから北に250kmほど。特急で2時間程度。)
ベネチア共和国の旗。
このライオンが持っている本みたいなのは福音書で、ラテン語で「我が伝道者マルコよ、汝に平和を。汝の身体はここに眠る。」と書いてあるそうです。まあ、聖マルコの遺骨または遺品は9世紀に異教徒の地エジプトからベネチアに無理矢理?持ってこられたという経緯もあるようですが、当時の教会の正当性や権力を示す必要があったのです。
身近に美術品が溢れているイタリアですが、宗教的、政治的な背景がわかるともっとおもしろいですね。
アカデミアリアチの4ヶ月以上のコースでは、1週間に一度、フィレンツエの教会、美術館、世界遺産を専門家の解説付きで訪れます。美術品の見方が変わること間違いなしです。
最後に、フィレンツエのシニョリーア広場のライオン。なんか困った顔にも見えますよね。
イタリアで学ぶアート、デザイン留学 アカデミアリアチ