Archive for the ' Restoration of Paintings '

Jan. 15, 2016 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 16-Internship Course 2015-17

冬休みを利用して、ヴィチェンツァとチッタデッラを訪れました。ヴィチェンツァはヴェネト州の中心部にあり、後期ルネサンスの建築家アンドレア・パッラーディオ(1508-80)が創りあげた理想の街として知られ、旧市街と彼の設計した郊外の邸宅群は世界遺産に登録されています。 街の建物は白を基調としており、フィレンツェとは随分違った雰囲気です。至るところに… [Read more]


Jan. 14, 2016 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 15-Internship Course 2015-17

絵の中で最も損傷の激しい部分です。地塗りごと欠けてしまっている部分、絵の具層のみがかすれて無くなってしまっている部分とが混在し、1つずつ進めていかなければなりません。形が分かりにくくなっていた手と杯も、最低限の補彩をし判読性を取り戻します。 無数の欠損に根気よく補彩を施していきます。 作品の裏側は、… [Read more]


Jan. 14, 2016 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 14-Internship Course 2015-17

引き続きベースカラーを施した欠損に細やかなハッチングで補彩をしていきます。天使の顔の部分は損傷が激しいですが、全体のややぼやけた雰囲気を損なわないよう、オリジナルをよく観察しながら自然な感じに仕上げます。 絵の具がかすれ薄黄色のしみのようになってしまっている部分を、丁寧にうめていきます。 … [Read more]


Dec. 25, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 13-Internship Course 2015-17

前回までとはまた別の17世紀初頭の祭壇画の修復に入ります。欠損に石膏で充填整形をした後、グアッシュでベースカラーを施していきます。この段階で周りの色に近付けられる程、最終的に樹脂絵具で行う補彩にかかる時間が少なくなるため、とても重要な作業となります。その後ニスを全体にかけますが、前後では随分印象が変わります。 ニスがしっかり… [Read more]


Dec. 15, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 12-Internship Course 2015-17

まだらに色がはげてしまっている聖母の首の部分を補彩していきます。完全に絵具層が欠けてしまっている欠損に処置をする際とはまた別のテクニックが必要で、ミリ単位のずれも許されない精度が要求されます。 蜜のように流れる美しく描かれた髪に、引っ掻き傷のような黒い線がいくつもついていました。この絵画においてより視線を集める箇所でもあるため、同じ色で丁寧に黒い線を埋… [Read more]


Nov. 12, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 11-Internship Course 2015-17

1700年代初期の祭壇画の補彩に入ります。4メートル近い大作のため、足場や踏み台などを駆使したり床に寝そべって筆を握るなど、厳しい体勢で長時間にわたる作業が続くことも多いです。欠損部分に加え、キャンバスの糸目にそってグレース層がはげてしまっている箇所などを丁寧に見直し、補彩していきます。 マニエリスム期の画家… [Read more]


Nov. 04, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 10-Internship Course 2015-17

前回に引き続き、小さな点状の汚れや絵の具のかすれている部分などの細部を補彩していきます。特に目立ってしまう明るい色の部分を重点的に物の形ごとに作業しますが、一部だけ異常に修復が行き過ぎてしまうことのないよう、全体のバランスを考えなければなりません。 フィレンツェのカッシーネ公園で、ヨーロッパ市が開催さ… [Read more]


Oct. 27, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 9-Internship Course 2015-17

先日修復が完了した作品の納入に同行してきました。作品の運搬は、美術品輸送専門のプロたちが専用のトラックを使い細心の注意を払って行います。運航ルートも道の悪い旧市街地などを避け、遠回りでも作品にとってできるだけ安全な道が選ばれます。大きな祭壇画などは額縁を含めるとかなりの重さになるため、男性数人でチームが組まれます。 ベースカラーを入施し… [Read more]


Oct. 20, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 8-Internship Course 2015-17

修復が完了した作品は、丁寧に梱包され依頼主の元へと運ばれます。 1500年代末の祭壇画の部分写真です。欠損に充填整形を施した後ベースカラーをグアッシュで入れ、作品全体にニスをかけます。その後、近くから見ると修復した箇所が識別できるよう、細かいハッチングで補彩をします。 補彩に関しては、損傷している部分全てを修復するのではなく、鑑賞の妨げになる… [Read more]


Oct. 15, 2015 | Posted in Reports, Restoration of Paintings , | Tags: , Reporter: Eri Hosokawa | Course: Restoration of Paintings
Painting Restoration 7-Internship Course 2015-17

祭壇画の背景の部分です。色がはげて一層下の絵具層や茶色の地塗りが見えてしまっている所を、正しい色で補彩していきます 人物の顔は特に視線の集まる部分のため、より注意して丁寧に作業します。 腕の下部分も損傷が激しかったですが、根気良く筆を進めていきます。 色がかすれ、形本来の量感が失われてしまっている箇所が多い部… [Read more]



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